小倉芝1200m コース傾向
過去 2021-2025 / 376レース・延べ5,798頭を集計
要点:小倉競馬場・芝1200mのコース傾向を、2021-2025の376レース・5,798件のデータで分析。逃げ勝率23.14%、前半3F-後半3Fで-1.52秒の前傾ラップ、位置取りの効きやすさ 中、4-5人気の単勝回収率93.5%などを説明します。
データ更新:2026-04-21 / 当サイト独自集計
小倉芝1200m は、北九州記念(G3、夏のスプリント重賞)・CBC賞(G3、冬のスプリント重賞) の舞台。向正面2コーナーポケットからスタートし、スタート後約200m の下り坂で一気に加速する構造。本記事では直近5年(2021-2025)の376レース、5,798件の出走データから傾向を検証する。
要点: 逃げ勝率23.14% の強い前有利、位置取りの効きやすさ 中、前半3F-後半3Fで−1.52秒の前傾ラップ、ハイペース率5.6% の極端なテン3F勝負、4-5番人気の単勝回収率93.5% の中穴妙味。
コース概要
- コース形態: 右回り
- 1周距離(芝): 1,615.1m(Aコース時)
- 直線長: 293m
- コース全体高低差: 3m
- ゴール前にバンケット形式の坂(幅2.76m、長さ81.2m)
- スタート地点: 向正面直線の2コーナーポケット
- スタートから3コーナーまで: 約480m
- 通過コーナー: 3コーナー → 4コーナー(1コーナーは通過しない)
- 3-4コーナーはスパイラルカーブで下り坂
- 出走頭数(平均): 16.19頭
データのまとめ
このコースで実際にどんな馬が、どの位置から、どの脚質で、どの人気帯から勝っているか。表で一望する。
脚質別勝率
| 脚質 | 出走 | 勝率 | 95%信頼区間 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 376 | 23.14% | 19.2〜27.7% | 44.68% |
| 先行 | 1,415 | 11.17% | 9.6〜12.9% | 34.13% |
| 差し | 2,259 | 4.38% | 3.6〜5.3% | 16.69% |
| 追込 | 1,748 | 1.83% | 1.3〜2.6% | 5.72% |
枠別勝率
| 枠 | 出走 | 勝率 | 95%信頼区間 | 複勝率 | 平均4角通過順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 615 | 6.18% | 4.5〜8.4% | 17.72% | 7.70 |
| 2枠 | 632 | 4.75% | 3.3〜6.7% | 17.56% | 7.82 |
| 3枠 | 653 | 5.67% | 4.1〜7.7% | 19.14% | 8.07 |
| 4枠 | 670 | 4.48% | 3.1〜6.3% | 17.61% | 7.97 |
| 5枠 | 688 | 7.27% | 5.6〜9.4% | 18.6% | 8.08 |
| 6枠 | 698 | 5.73% | 4.2〜7.7% | 20.2% | 8.02 |
| 7枠 | 905 | 8.73% | 7.1〜10.8% | 22.87% | 8.01 |
| 8枠 | 937 | 7.68% | 6.2〜9.6% | 20.17% | 8.29 |
4 角通過順位と着順
| 4角通過順位 | 出走 | 勝率 | 95%信頼区間 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1-3番手 | 1,399 | 15.44% | 13.6〜17.4% | 38.6% |
| 4-6番手 | 1,114 | 6.37% | 5.1〜8.0% | 24.69% |
| 7-9番手 | 1,082 | 5.08% | 3.9〜6.6% | 15.9% |
| 10+番手 | 2,203 | 1.54% | 1.1〜2.1% | 6.4% |
位置取りの効きやすさ: 中(4 角 1-3 番手の 3 着内率 38.6%、10+ 番手 6.4% — 約 32.2pt 差)。
人気別勝率
| 人気 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 376 | 26.86% | 57.18% | 71.6% | 81.7% |
| 2番人気 | 375 | 17.07% | 47.2% | 73.6% | 80.5% |
| 3番人気 | 376 | 12.5% | 35.9% | 78.7% | 77.5% |
| 4-5人気 | 752 | 9.57% | 29.12% | 93.5% | 78.7% |
| 6-9人気 | 1,465 | 4.1% | 16.93% | 74.1% | 83.8% |
| 10-18人気 | 2,454 | 1.3% | 5.46% | 71.2% | 77.7% |
ペース傾向
376 レースのラップから集計:
- 前半 3F 平均: 33.67 秒
- 後半 3F 平均: 35.18 秒
- 差: −1.52 秒 (前傾(尻抜け))
- 後半が前半より速いレース比率: 5.6%
ペース別の勝ち馬の決まり脚
前半 600m 通過タイムでレースを 3 段階に分け、勝ち馬の決まり脚を見る(376 件)。基準: 平均 33.67 秒、ばらつき 0.71 秒。
| ペース | 勝者数 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイペース寄り | 130 | 23.1% | 30.8% | 33.9% | 12.3% |
| ミドル | 136 | 18.4% | 44.1% | 28.7% | 8.8% |
| スローペース寄り | 110 | 29.1% | 52.7% | 14.5% | 3.6% |
馬場別の傾向
| 馬場 | 出走 | 勝ち馬の脚質シェア | 勝ち馬上がり 3F 平均 |
|---|---|---|---|
| 良 | 3,723 | 先行 41.5% / 差し 25.8% / 逃げ 25.0% / 追込 7.7% | 35.29 秒 |
| 稍重 | 1,331 | 先行 42.7% / 差し 28.0% / 逃げ 20.7% / 追込 8.5% | 35.64 秒 |
| 重 | 668 | 先行 45.0% / 差し 30.0% / 追込 12.5% / 逃げ 12.5% | 35.95 秒 |
| 不良 | 76 | 逃げ 50.0% / 先行 33.3% / 追込 16.7% | 36.57 秒 |
クラス別 勝ち時計の基準
クラス別の勝ち時計を 5 年分(2021-2025)の集計から。目の前のレースの勝ち時計を、平均と比べて「楽だったか・揃ったメンバーだったか」の判断材料に。表記は分:秒.1。
| クラス | 件数 | 最速 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 新馬・未勝利 | 263 | 1:06.8 | 1:09.0 |
| 1 勝クラス | 33 | 1:06.9 | 1:09.0 |
| 2 勝クラス | 44 | 1:06.4 | 1:08.4 |
| 3 勝クラス | 21 | 1:06.9 | 1:08.2 |
| OP 特別 | 5 | 1:07.0 | 1:08.1 |
| 重賞 | 10 | 1:05.8 | 1:07.5 |
新馬・未勝利クラスの年次推移
| 年 | 件数 | 最速 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 2021 | 61 | 1:06.9 | 1:08.8 |
| 2022 | 60 | 1:06.8 | 1:08.6 |
| 2023 | 47 | 1:07.5 | 1:09.2 |
| 2024 | 51 | 1:07.7 | 1:09.3 |
| 2025 | 44 | 1:07.5 | 1:09.3 |
種牡馬上位
※ 出走が少ないほど勝率・複勝率は揺らぎやすい(出走 20 程度だと 1 件のブレで複勝率が ±5pt 動く)。サンプル数も合わせて読む。
| 種牡馬 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| Dark Angel | 21 | 19.05% | 42.86% |
| ザファクター | 36 | 8.33% | 38.89% |
| アメリカンペイトリオット | 56 | 10.71% | 37.5% |
| トーセンラー | 43 | 16.28% | 34.88% |
| モズアスコット | 21 | 14.29% | 33.33% |
| トーホウジャッカル | 27 | 18.52% | 29.63% |
| トゥザワールド | 24 | 4.17% | 29.17% |
| サンダースノー | 28 | 17.86% | 28.57% |
| カリフォルニアクローム | 21 | 9.52% | 28.57% |
| ネロ | 39 | 10.26% | 28.21% |
アメリカンペイトリオット(出走 56) が最大サンプル。米国系・欧州スプリント系が広く機能。
騎手上位
※ 集計期間(2021-2025)中の累計のため、現役引退済みの騎手も含まれる場合があります。
| 騎手 | 騎乗 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 川田将雅 | 42 | 30.95% | 57.14% |
| 坂井瑠星 | 59 | 23.73% | 47.46% |
| 福永祐一 | 43 | 16.28% | 46.51% |
| 松山弘平 | 136 | 20.59% | 39.71% |
| 武豊 | 21 | 9.52% | 38.1% |
| 岩田望来 | 56 | 10.71% | 35.71% |
| 高杉吏麒 | 26 | 11.54% | 34.62% |
| 藤岡佑介 | 77 | 15.58% | 32.47% |
| 藤岡康太 | 159 | 8.18% | 31.45% |
| 鮫島克駿 | 136 | 9.56% | 30.15% |
なぜこの傾向が出るのか
小倉芝1200mは、右回り、直線 293.0m、ゴール前下り→平坦。スパイラルカーブ。スタートから 3 コーナーまでが下りで、テンの速さがそのまま流れる。
勝ち馬は逃げ〜先行型が圧倒的で、4 角 3 番手以内が典型。下り→平坦の独特な直線で、末脚特化型は届きにくい。北九州記念やテレビ西日本賞 CBC 賞でこの傾向が極端化する。
通説検証
このコースの主要通説をデータで検証する。判定の全体像:
| 通説 | 判定 | 結論 |
|---|---|---|
| 逃げ先行有利 | ✓ | 逃げ23.14% で強く成立 |
| 前半ハイペース | ✓ | 前後半差−1.52秒、ハイペース率5.6% |
| 枠はフラット | △ | 7-8枠がやや強い |
| 1番人気信頼 | ✓ | 勝率26.9%、4-5人気の単勝回収率93.5% |
通説1: 逃げ先行有利 → ✓ 逃げ23.14% で強く成立
逃げ勝率23.14% は JRA 芝スプリント上位級(中京芝1200 20.66%、中山芝1200外 20%前後、阪神芝1200内 15%前後を上回る)。直線の短さ+下り坂の勢いで逃げ切りが決まりやすい。
4 角通過順位(位置取りの効きやすさ: 中)
位置取りの効きやすさ: 中。4角3番手以内の勝率15.44% と10番手以降の1.54% で10倍差。位置取りが勝敗を分ける典型的なスプリント構造。
通説2: 前半ハイペース → ✓ 前後半差−1.52秒、ハイペース率5.6%
- 前半3F平均: 33.67秒
- 後半3F平均: 35.18秒
- 差: −1.52秒(前半が速い前傾ラップ)
- ハイペース(前半>後半)のレース比率: 5.6%
前半3F 33.67秒はスプリント標準より速く、スタート後の下りで一気に時計が出る構造。勝ち馬の上がり3F 平均 34.80秒。「前半速く入って上がりも34秒台」と高いレベルで揃える必要がある。
通説3: 枠はフラット → △ 7-8枠がやや強い
7-8枠が勝率8% 台、2-4枠が4-5% 台で沈む。中外枠有利の緩い傾斜が確認できる。
通説4: 1番人気信頼 → ✓ 勝率26.9%、4-5人気の単勝回収率93.5%
1番人気勝率26.86% はスプリント標準より低め。4-5番人気の単勝回収率93.5%・6-9番人気の複勝回収率83.8% が妙味帯。小倉芝1200 は中穴のスプリント戦で全人気帯が一定の回収率を保つ。
総括
小倉芝1200m は、数字の上で次のように特徴づけられる:
- 逃げ勝率23.14% は JRA 芝スプリント上位級
- 4角3番手以内の勝率15.44%(位置取りの効きやすさ 中)、位置取り重要
- 前後半差−1.52秒 の前傾ラップ、勝ち馬上がり34.80秒
- 7-8枠がやや強い中外枠有利の緩い傾斜
- 1番人気勝率26.86%、4-5人気の単勝回収率93.5% の中穴妙味
端的に言えば、「下り坂の勢いと短い直線が作る、典型的な前残りスプリント」。
集計条件
- データ期間: 2021-01-01 〜 2025-12-31
- 対象: 小倉競馬場 芝1200m(全376レース)
- 延べ出走データ: 5,827(有効: 5,798。競走中止・降着・未確定は除外)
- 回収率: 100円ベット換算(そのグループに等額投票した場合の平均リターン。100%で収支トントン)
- 信頼区間: 95% ウィルソン信頼区間
- サンプル注意: 出走 50未満の層別集計は参考値(偶然による揺らぎが大きい)
- 注意: 小倉芝1200は1コーナーを通過しない(スタート→3コーナー→4コーナー)ため、枠×1角通過順位の分析は省略
- 集計日: 2026-04-21
- データソース: JRA で開催されたレースの公開成績(独自集計)
免責
本記事は JRA で開催されたレースの公開成績を独自に集計・分析したものであり、特定の馬券・予想を推奨・勧誘するものではありません。最終的な馬券購入の判断はご自身の責任でお願いします。馬券購入は20歳以上のみ可能です。本サイトは日本中央競馬会(JRA)および JRA-VAN とは一切関係ありません。
勝率・回収率・信頼区間などの定義は集計の考え方にまとめています。
