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東京ダート1300m コース傾向

過去 2021-2025 / 116レース・延べ1,790頭を集計

要点:東京競馬場・ダート1300mのコース傾向を、2021-2025の116レース・1,790件のデータで分析。JRAで東京のみ施行される珍距離で、逃げ勝率16.5%・人気薄単勝回収率124%など独特の構造を説明します。

データ更新:2026-04-21 / 当サイト独自集計

東京ダート1300m は、JRA全10場で東京競馬場のみに存在する珍距離コース。ダ1400m スタート地点から100m下がった位置から発走し、ごく短い距離のダート戦になる。本記事では直近5年(2021-2025)の116レース、1,790件の出走データから傾向を分析する。

要点: 逃げ勝率16.5% の強力な前有利枠はほぼフラット人気薄(10番人気以下)の単勝回収率124.8% で穴傾向、サンプル116レースと少なめなので数値は参考値寄り。

コース概要

  • コース形態: 左回り
  • 1周距離: 1,899m(ダート)
  • 直線長: 501.6m(JRAダート最長)
  • 幅員: 25m
  • スタート地点: 向正面半ば付近(東京ダ1400m スタートから100m下がった位置)
  • スタートから3コーナーまで: 約340m
  • 通過コーナー: 3コーナー → 4コーナー(1・2コーナーは通過しない)
  • スタート直後に緩い上り、3〜4コーナー平坦、直線途中に緩い上り
  • 出走頭数(平均): 15.58頭(フルゲート16頭に近い)

データのまとめ

このコースで実際にどんな馬が、どの位置から、どの脚質で、どの人気帯から勝っているか。表で一望する。

脚質別勝率

脚質出走勝率95%信頼区間複勝率
逃げ11516.52%10.8〜24.4%41.74%
先行42512.71%9.9〜16.2%34.35%
差し6565.34%3.9〜7.3%19.05%
追込5941.35%0.7〜2.6%4.88%

枠別勝率

出走勝率95%信頼区間複勝率平均4角通過順位
1枠2127.08%4.3〜11.3%21.7%7.14
2枠2177.37%4.6〜11.6%25.35%7.09
3枠2196.85%4.2〜11.0%15.98%7.76
4枠2245.36%3.1〜9.1%14.29%8.11
5枠2295.68%3.4〜9.5%19.65%8.37
6枠2297.42%4.7〜11.6%20.96%7.87
7枠2304.78%2.7〜8.4%18.7%8.23
8枠2307.39%4.7〜11.5%19.13%7.91

4 角通過順位と着順

4角通過順位出走勝率95%信頼区間複勝率
1-3番手41114.36%11.3〜18.1%37.23%
4-6番手3368.04%5.6〜11.4%27.98%
7-9番手3554.79%3.0〜7.5%17.46%
10+番手6881.89%1.1〜3.2%5.67%

位置取りの効きやすさ: 中(4 角 1-3 番手の 3 着内率 37.23%、10+ 番手 5.67% — 約 31.6pt 差)。

人気別勝率

人気出走勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気11630.17%66.38%77.8%88.8%
2番人気11621.55%50.86%89.2%85.1%
3番人気11610.34%37.93%63.5%75.1%
4-5人気2287.46%29.39%69.2%75.0%
6-9人気4633.46%14.47%63.8%71.3%
10-18人気7511.46%4.53%124.8%69.9%

ペース傾向

116 レースのラップから集計:

  • 前半 3F 平均: 29.67 秒
  • 後半 3F 平均: 36.46 秒
  • 差: −6.78 秒 (前傾(尻抜け))
  • 後半が前半より速いレース比率: 0.0%

ペース別の勝ち馬の決まり脚

前半 800m 通過タイムでレースを 3 段階に分け、勝ち馬の決まり脚を見る(116 件)。基準: 平均 41.87 秒、ばらつき 0.88 秒。

ペース勝者数逃げ先行差し追込
ハイペース寄り3915.4%35.9%38.5%10.3%
ミドル4413.6%59.1%20.4%6.8%
スローペース寄り3321.2%42.4%33.3%3.0%

馬場別の傾向

馬場出走勝ち馬の脚質シェア勝ち馬上がり 3F 平均
1,206先行 41.0% / 差し 33.3% / 逃げ 17.9% / 追込 7.7%37.53 秒
稍重251先行 56.2% / 差し 25.0% / 追込 12.5% / 逃げ 6.2%37.42 秒
211先行 57.1% / 差し 28.6% / 逃げ 14.3%37.03 秒
不良122先行 62.5% / 逃げ 25.0% / 差し 12.5%37.09 秒

クラス別 勝ち時計の基準

クラス別の勝ち時計を 5 年分(2021-2025)の集計から。目の前のレースの勝ち時計を、平均と比べて「楽だったか・揃ったメンバーだったか」の判断材料に。表記は分:秒.1。

クラス件数最速平均
新馬・未勝利911:16.21:18.9
1 勝クラス181:16.61:17.7
2 勝クラス21:17.61:17.6
3 勝クラス51:16.51:17.1

新馬・未勝利クラスの年次推移

件数最速平均
2021181:17.51:18.9
2022201:16.21:18.9
2023191:17.41:18.9
2024171:17.51:18.8
2025171:16.81:19.0

種牡馬上位

※ 出走が少ないほど勝率・複勝率は揺らぎやすい(出走 20 程度だと 1 件のブレで複勝率が ±5pt 動く)。サンプル数も合わせて読む。

種牡馬出走勝率複勝率
ミッキーアイル258.0%36.0%
パイロ3411.76%35.29%
ロードカナロア2814.29%32.14%
ロージズインメイ229.09%31.82%
ドレフォン439.3%30.23%
サウスヴィグラス277.41%29.63%
ダノンレジェンド3420.59%29.41%
ヘニーヒューズ5412.96%27.78%
イスラボニータ2611.54%26.92%
アジアエクスプレス3514.29%25.71%

騎手上位

※ 集計期間(2021-2025)中の累計のため、現役引退済みの騎手も含まれる場合があります。

騎手騎乗勝率複勝率
ルメール2920.69%55.17%
戸崎圭太7215.28%38.89%
三浦皇成4712.77%38.3%
松山弘平1723.53%35.29%
佐々木大185.56%33.33%
M.デム229.09%31.82%
横山武史657.69%29.23%
菅原明良6212.9%29.03%
石橋脩358.57%28.57%
武士沢友313.23%25.81%

なぜこの傾向が出るのか

東京ダート1300mは、左回り、直線 501.6m + 2.4m 上り坂。芝スタートからダートに入る短距離で、ゲート先行力+末脚の持続が要求される。

勝ち馬は先行〜中位差しが多く、芝部分で先行できた馬が直線で坂を上り切るパターンが典型。テンの速さとダートでのスタミナ両方が必要で、専門性が高い。

通説検証

このコースの主要通説をデータで検証する。判定の全体像:

通説判定結論
逃げ切り有利成立(逃げ16.52%、複勝率41.74%)
外枠有利枠はほぼフラット
人気通り1-2番人気は強いが、10番人気以下にも妙味
ダート王道血統米国系・ダート短距離型

通説1: 逃げ切り有利 → ✓ 成立(逃げ16.52%、複勝率41.74%)

逃げの勝率16.52%、複勝率41.74% は東京ダ1400(逃げ19.22%、43.63%)とほぼ同水準。ダート短距離らしく前有利が明確。

通説2: 外枠有利 → ✗ 枠はほぼフラット

勝率は5-7% の範囲でほぼフラット。複勝率も15-25% の範囲にばらつく程度で、信頼区間を考えれば偶然の範囲を出ていない。東京ダ1400(同様にフラット)と同じ傾向。純ダート発走の東京ダートでは、枠の差が芝スタート恩恵を受けられないため消えるという解釈が成立する。

通説3: 人気通り → △ 1-2番人気は強いが、10番人気以下にも妙味

10-18番人気の単勝回収率124.8% でプラス収支。ただし出走 751 頭(116レース)なので、運要素が残る点に注意。2番人気の単勝回収率89.2% も高水準。1番人気の勝率30%は他の東京ダート(1400: 36%、1600: 34%)より低めで、拮抗レース・展開決着が多い可能性。

通説4: ダート王道血統 → ○ 米国系・ダート短距離型

出走 20頭以上の種牡馬で複勝率上位:

種牡馬出走勝率複勝率備考
ミッキーアイル258.0%36.0%現役、スプリント〜マイル
パイロ3411.8%35.3%引退、米国系ダート
ロードカナロア2814.3%32.1%現役、キンカメ系
ロージズインメイ229.1%31.8%引退、参考値
ドレフォン439.3%30.2%現役、米国系
サウスヴィグラス277.4%29.6%引退、ダート短距離名種牡馬

米国系ダート短距離〜マイル血統が中心。ロードカナロアの勝率14.3%が目を引く。

総括

東京ダート1300m は、数字の上で次のように特徴づけられる:

  1. JRA唯一の1300m距離、サンプル116レースと少なめ(参考値扱い)
  2. 逃げ勝率16.52%、複勝率41.74% で前有利は明確
  3. 枠はほぼフラット(純ダート発走で芝スタート恩恵なし、東京ダ1400と同じ構造)
  4. 1-2番人気の複勝率52-66% で上位人気信頼、2番人気単勝回収率89% に妙味
  5. 10番人気以下の単勝回収率124.8% で実質プラス、ただしサンプル懸念

端的に言えば、「ダ1400mの短縮版」で傾向は似ている。本数が少ないので傾向把握の難しさはあるが、逃げ先行タイプの上位人気 または 中穴を狙うのが数字上の基本方針。

集計条件

  • データ期間: 2021-01-01 〜 2025-12-31
  • 対象: 東京競馬場 ダート1300m(全116レース)
  • 延べ出走データ: 1,809(有効: 1,790。競走中止・降着・未確定は除外)
  • 回収率: 100円ベット換算(100%で収支トントン)
  • 信頼区間: 95% ウィルソン信頼区間
  • サンプル注意: 116レースは他コースに比べ少なめ、全ての集計値を参考値として扱う
  • 注意: 本コースは1・2コーナーを通過しないため、1角通過順位は算出していない
  • 集計日: 2026-04-21
  • データソース: JRA で開催されたレースの公開成績(独自集計)

免責

本記事は JRA で開催されたレースの公開成績を独自に集計・分析したものであり、特定の馬券・予想を推奨・勧誘するものではありません。最終的な馬券購入の判断はご自身の責任でお願いします。馬券購入は20歳以上のみ可能です。本サイトは日本中央競馬会(JRA)および JRA-VAN とは一切関係ありません。

勝率・回収率・信頼区間などの定義は集計の考え方にまとめています。