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東京芝1400m コース傾向

過去 2021-2025 / 263レース・延べ3,849頭を集計

要点:東京競馬場・芝1400mのコース傾向を、2021-2025の263レース・3,849件のデータで分析。京王杯SCの舞台で、逃げ勝率13.7%・6枠勝率9.0%・10-18番人気の単勝回収率121%など特徴的な構造を説明します。

データ更新:2026-04-21 / 当サイト独自集計

東京芝1400m は、京王杯スプリングカップ(G2)、京王杯2歳S(G2)、NHKマイルC 前哨戦のクイーンカップ類縁コース などで使用される。本記事では直近5年(2021-2025)の263レース、3,849件の出走データから傾向を分析する。

要点: 外枠有利(5-6枠9%、2枠4.33%)前傾ラップ70%で逃げ勝率13.7%10-18番人気の単勝回収率121.5% で穴傾向。東京芝の中ではやや異色のコース特性。

コース概要

  • コース形態: 左回り
  • 1周距離: 2,083.1m(Aコース)〜 2,139.6m(Dコース)
  • 直線長: 525.9m
  • コース全体高低差: 2.7m/ゴール前上り 約2.1m
  • スタート地点: 向正面直線の中盤
  • 通過コーナー: 3コーナー → 4コーナー(1・2コーナーは通過しない)
  • 3コーナー手前で緩い上り、3〜4コーナー下り、直線後半に上り(2.1m)
  • 出走頭数(平均): 15.3頭(フルゲート16頭に近い)

データのまとめ

このコースで実際にどんな馬が、どの位置から、どの脚質で、どの人気帯から勝っているか。表で一望する。

脚質別勝率

脚質出走勝率95%信頼区間複勝率
逃げ26313.69%10.1〜18.4%37.26%
先行94510.26%8.5〜12.4%29.84%
差し1,4356.97%5.8〜8.4%21.05%
追込1,2062.49%1.8〜3.5%9.04%

枠別勝率

出走勝率95%信頼区間複勝率平均4角通過順位
1枠3985.78%3.9〜8.5%16.83%7.29
2枠4164.33%2.8〜6.7%17.31%7.69
3枠4386.62%4.7〜9.3%18.72%7.48
4枠4555.27%3.6〜7.7%20.88%7.58
5枠4778.39%6.2〜11.2%22.22%7.41
6枠4899.0%6.8〜11.9%21.47%7.84
7枠5806.55%4.8〜8.9%21.9%7.98
8枠5967.89%6.0〜10.3%22.99%7.99

4 角通過順位と着順

4角通過順位出走勝率95%信頼区間複勝率
1-3番手92011.63%9.7〜13.9%31.63%
4-6番手7909.11%7.3〜11.3%27.34%
7-9番手7795.91%4.5〜7.8%19.64%
10+番手1,3602.79%2.0〜3.8%9.63%

位置取りの効きやすさ: 中(4 角 1-3 番手の 3 着内率 31.63%、10+ 番手 9.63% — 約 22.0pt 差)。

人気別勝率

人気出走勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気26334.22%66.16%86.9%85.4%
2番人気26318.25%50.95%78.3%82.1%
3番人気26311.41%39.54%65.8%74.7%
4-5人気5266.84%27.19%65.8%72.9%
6-9人気1,0384.14%16.18%103.4%76.4%
10-18人気1,4961.07%4.55%121.5%71.2%

ペース傾向

263 レースのラップから集計:

  • 前半 3F 平均: 35.24 秒
  • 後半 3F 平均: 34.45 秒
  • 差: +0.79 秒 (ほぼフラット)
  • 後半が前半より速いレース比率: 69.6%

ペース別の勝ち馬の決まり脚

前半 800m 通過タイムでレースを 3 段階に分け、勝ち馬の決まり脚を見る(263 件)。基準: 平均 47.11 秒、ばらつき 1.22 秒。

ペース勝者数逃げ先行差し追込
ハイペース寄り927.6%30.4%44.6%17.4%
ミドル10711.2%43.0%37.4%8.4%
スローペース寄り6426.6%35.9%29.7%7.8%

馬場別の傾向

馬場出走勝ち馬の脚質シェア勝ち馬上がり 3F 平均
3,305差し 38.5% / 先行 37.2% / 逃げ 12.4% / 追込 11.9%34.51 秒
稍重455差し 38.7% / 先行 35.5% / 逃げ 19.4% / 追込 6.5%34.97 秒
71逃げ 40.0% / 追込 20.0% / 差し 20.0% / 先行 20.0%35.13 秒
不良18先行 100.0%36.00 秒

クラス別 勝ち時計の基準

クラス別の勝ち時計を 5 年分(2021-2025)の集計から。目の前のレースの勝ち時計を、平均と比べて「楽だったか・揃ったメンバーだったか」の判断材料に。表記は分:秒.1。

クラス件数最速平均
新馬・未勝利1521:20.11:22.1
1 勝クラス311:19.71:21.2
2 勝クラス251:19.81:20.9
3 勝クラス301:19.71:20.6
リステッド151:19.91:21.1
重賞101:18.31:20.3

新馬・未勝利クラスの年次推移

件数最速平均
2021311:20.81:22.2
2022311:20.61:22.2
2023301:20.31:21.8
2024301:20.31:22.0
2025301:20.11:22.2

種牡馬上位

※ 出走が少ないほど勝率・複勝率は揺らぎやすい(出走 20 程度だと 1 件のブレで複勝率が ±5pt 動く)。サンプル数も合わせて読む。

種牡馬出走勝率複勝率
レイデオロ2326.09%52.17%
デクラレーションオブウォー214.76%38.1%
ディープインパクト669.09%33.33%
リアルスティール407.5%32.5%
イスラボニータ8314.46%31.33%
ヴィクトワールピサ468.7%30.43%
エピファネイア12910.08%30.23%
キングカメハメハ214.76%28.57%
ロードカナロア21111.85%27.96%
ミッキーアイル734.11%27.4%

騎手上位

※ 集計期間(2021-2025)中の累計のため、現役引退済みの騎手も含まれる場合があります。

騎手騎乗勝率複勝率
ルメール14223.24%56.34%
小崎綾也1030.0%50.0%
川田将雅2817.86%46.43%
M.デム7012.86%45.71%
戸崎圭太17316.18%43.93%
藤懸貴志1414.29%42.86%
福永祐一1921.05%42.11%
横山武史13315.04%40.6%
レーン4017.5%40.0%
岩田望来429.52%38.1%

なぜこの傾向が出るのか

東京芝1400mは、左回り外回り、直線 525.9m(中央 4 場で最長)に高低差 2.1m の上り坂を持つ。短距離だがスタートから第 2 コーナーまでが緩やかな坂で序盤の位置取りが難しく、向正面から長い直線勝負になる。

勝ち馬は上がり 3F が速く決め手で抜け出す差し・先行馬が中心。直線の坂で前の馬が止まりやすく、4 角中位からの末脚が決まりやすい構造。1-3 番人気の信頼度が比較的高いのは、長い直線で能力差がそのまま着順に反映されるため。

通説検証

このコースの主要通説をデータで検証する。判定の全体像:

通説判定結論
前有利・前傾ラップ逃げ13.7%、前半-後半+0.79秒
外枠有利成立(5-6枠ピーク、2枠不利)
瞬発力・マイラー種牡馬上がり33.9秒、マイラー系上位
人気別の傾向実は穴傾向強い

通説1〜3: 前有利・前傾ラップ → ✓ 逃げ13.7%、前半-後半+0.79秒

脚質別勝率

逃げ13.69%、先行10.26% で前有利は明確。差し6.97%、追込2.49% もゼロではないが勝率は大きく落ちる。

ペース分析

  • 前半3F平均: 35.24秒
  • 後半3F平均: 34.45秒
  • 差: +0.79秒(前傾)
  • ハイペース率: 69.6%

東京芝1600(+1.08秒、76%)よりやや弱い前傾だが、7割のレースで前半が速い。スプリント寄り距離ではペースが流れるのが自然

通説4: 外枠有利 → ✓ 成立(5-6枠ピーク、2枠不利)

枠別勝率

2枠4.33%(信頼区間 2.8-6.7%)と 6枠9.00%(6.8-11.9%)は重ならない、偶然とは考えにくい。1-4枠(内寄り)と 5-8枠(外寄り)で、内側が平均5.5%、外側が平均7.9% と明確な差。東京芝の他距離(2000/2400/1800)と違い、1400は外枠有利が出る

4コーナー通過順位

平均4角通過
1枠7.29
6枠7.84
8枠7.99

むしろ4角では内枠の方がやや前。つまり枠の有利・不利は位置取りではなく、直線でのパフォーマンス差で決まっている可能性が高い。

通説5〜6: 瞬発力・マイラー種牡馬 → ○ 上がり33.9秒、マイラー系上位

勝ち馬の上がり3F: 33.90秒(中央値 33.8秒)、上位10%で 33.2秒。東京芝1600/1800 と同水準の瞬発力が必要。

エピファネイア 出走 129イスラボニータ 出走 83 がサンプル数で信頼できる。マイラー系とディープ系が混在。

通説7: 人気別の傾向 → ✗ 実は穴傾向強い

人気別勝率

この結果は特徴的: 6-9番人気の単勝回収率103.4%、10-18番人気の単勝回収率121.5% でどちらもプラス収支。他の東京芝コースでは人気薄の単勝回収率が30-50%台に落ちるのと対照的。

1400m はフルゲートで頭数が多く、展開の縺れが起きやすい。ハイペース逃げ残りや外枠の大穴勝利が一定確率で発生しているのが数字に出ている。出走 1000超の大サンプルでこの回収率は、人気薄狙いに実質的な妙味があるコースと言える。

総括

東京芝1400m は、数字の上で次のように特徴づけられる:

  1. 外枠有利(5-6枠9%、2枠4.33%、信頼区間が重ならない)、東京芝で珍しい構造
  2. 前有利(逃げ13.7%、先行10.3%)、ただし中山スプリントほど極端ではない
  3. 前傾ラップ70%、スプリント寄り距離でペース流れる
  4. 勝ち馬上がり33.9秒、東京芝標準の瞬発力要求
  5. 種牡馬はエピファネイア・イスラボニータの現役マイラー系

端的に言えば、「人気にとらわれず外枠の前目を狙うと妙味」のコース。フルゲートで展開の縺れが起きやすく、上位人気の鉄板度が低い点が他の東京芝コースと違う。

集計条件

  • データ期間: 2021-01-01 〜 2025-12-31
  • 対象: 東京競馬場 芝1400m(全263レース)
  • 延べ出走データ: 3,866(有効: 3,849。競走中止・降着・未確定は除外)
  • 回収率: 100円ベット換算(100%で収支トントン)
  • 信頼区間: 95% ウィルソン信頼区間
  • サンプル注意: 出走 50未満の層別集計は参考値
  • 注意: 本コースは1・2コーナーを通過しないため、1角通過順位は算出していない
  • 集計日: 2026-04-21
  • データソース: JRA で開催されたレースの公開成績(独自集計)

免責

本記事は JRA で開催されたレースの公開成績を独自に集計・分析したものであり、特定の馬券・予想を推奨・勧誘するものではありません。最終的な馬券購入の判断はご自身の責任でお願いします。馬券購入は20歳以上のみ可能です。本サイトは日本中央競馬会(JRA)および JRA-VAN とは一切関係ありません。

勝率・回収率・信頼区間などの定義は集計の考え方にまとめています。