ヨミウマ
用語解説のデータコラム

交流重賞(ダートグレード競走)とは?
地方重賞との違いと、現在のJpnⅠ一覧

当サイトの重賞データベース(直近1年に開催された293レース)をもとに整理

公開:2026年7月4日 • 約5分で読めます

この記事の要点
  • 交流重賞(ダートグレード競走)=地方の競馬場で行われ、JRA所属馬も出走できる重賞。格はJpnⅠ・JpnⅡ・JpnⅢの3段階で、直近1年では全国で45レース行われた。
  • 地方重賞(同248レース)との最大の違いは出走できる馬。交流重賞には全国からトップクラスが集まるため、メンバーのレベルは一段上がる。馬券は普段の地方競馬とまったく同じように買える。
  • 頂点のJpnⅠは12レース。南部杯やかしわ記念など、地方競馬の1年を彩る大一番ばかり。各レースの過去傾向は当サイトの重賞データベースから確認できる。

地方競馬のニュースでひときわ大きく扱われる南部杯やかしわ記念。レース名の横には「JpnⅠ」という見慣れない記号がついています。これが交流重賞(ダートグレード競走)——地方競馬とJRA(中央競馬)の垣根を越えて、全国のダートの強豪が集まるレースです。

ふだんの地方競馬とは何が違うのか、「地方重賞」とはどう区別すればいいのか、そしてなぜ中央の「GⅠ」と表記が違うのか。この記事では、交流重賞のしくみを初めての方向けに整理し、現在行われているJpnⅠ全12レースを一覧で紹介します。

交流重賞(ダートグレード競走)とは

交流重賞とは、地方の競馬場で行われ、JRA所属馬にも出走枠が開かれているダートの重賞のことです。正式には「ダートグレード競走」と呼ばれ、競馬ファンの間では「交流重賞」「ダートグレード」「交流G」などの呼び名が混ざって使われますが、指しているものは同じです。

格付けは上からJpnⅠ・JpnⅡ・JpnⅢの3段階。中央のGⅠ・GⅡ・GⅢと同じ考え方で、数字が小さいほど格が高くなります。当サイトのデータベースでは、直近1年に開催された交流重賞は全国で45レース(JpnⅠ 12・JpnⅡ 12・JpnⅢ 21)でした。

ポイントは、あくまで地方競馬のレースだということ。主催するのは地方競馬の主催者で、舞台も大井や船橋、盛岡といった地方の競馬場です。そこにJRA側の出走枠が設けられ、中央のダート実績馬が遠征してくる——「交流」の名前はここから来ています。地方所属馬にとっては、ホームで中央の強豪に挑む晴れ舞台でもあります。

地方重賞との違い

地方競馬の重賞には、交流重賞のほかに地方重賞があります。こちらは各競馬場・各地区が独自に行う重賞で、直近1年では248レース。数のうえでは地方重賞のほうが圧倒的に多く、地方競馬の日常を支えているのはこちらです。違いを整理すると次のとおりです。

交流重賞(ダートグレード) 地方重賞
出走できる馬JRA所属馬+地方所属馬地方所属馬が中心
格付けJpnⅠ〜JpnⅢ(全国統一)主催者ごと(全国統一の格はない)
本数(直近1年)45レース248レース
メンバー全国のダートのトップクラスその競馬場・地区のトップクラス
馬券どちらも普段の地方競馬と同じように買える

最大の違いは出走できる馬です。交流重賞にはJRAのダート実績馬が参戦してくるため、メンバーのレベルは地方重賞より一段上がります。では「JRAから来た馬は地方でどれくらい強いのか」「強いのは分かるとして、馬券の妙味はあるのか」——ここは印象で語らず、数字で見るのがヨミウマ流。中央(JRA)から地方に来た馬は買えるのかで、JRA実績馬の実力と馬券妙味をデータ検証済みです。

いっぽうで地方重賞が「格下」というわけではありません。地元の看板馬どうしの対決や、その競馬場ならではのコース適性が問われる面白さは地方重賞ならでは。交流重賞が「全国大会」、地方重賞が「地区の頂上決戦」とイメージすると分かりやすいでしょう。

GⅠとJpnⅠ、表記が違う理由

「中央はGⅠなのに、なぜ地方はJpnⅠ?」——これは格付けのルールによるものです。ざっくり言うと、「G」は国際的な基準を満たしたレースにだけ使える表記で、外国馬の出走条件などの要件があります。それ以外の国内向けの格付けには「Jpn」を使う、という整理になっています。

交流重賞の多くはこの国際要件を満たしていないため、GⅠではなくJpnⅠと表記されます。「Jpnだから格落ち」という意味ではなく、あくまで表記上のルールの違いです。なお、地方の競馬場で行われるレースでも国際基準を満たして「GⅠ」を名乗るものがごく一部あり、大井の東京大賞典がその代表例です(そのため次のJpnⅠ一覧には含まれていません)。深入りすると複雑なので、「地方の大レースはだいたいJpn表記、例外的にGⅠもある」と覚えておけば十分です。

現在のJpnⅠ一覧(全12レース)

交流重賞の頂点、JpnⅠは現在12レース。世代の頂点を決める一戦から、距離ごとのダート王決定戦まで、地方競馬の1年はJpnⅠを軸に回っていると言っても大げさではありません。レース名から、それぞれの過去の傾向データ(人気・枠・脚質・配当)に飛べます。

時期 レース名 競馬場 距離
4月ごろ 川崎記念 川崎 2100m
4月ごろ 羽田盃 大井 1800m
5月ごろ かしわ記念 船橋 1600m
6月ごろ 東京ダービー 大井 2000m
6月ごろ さきたま杯 浦和 1400m
7月ごろ 帝王賞 大井 2000m
10月ごろ ジャパンダートクラシック 大井 2000m
10月ごろ 南部杯 盛岡 1600m
11月ごろ JBCスプリント 船橋 1000m
11月ごろ JBCレディスクラシック 船橋 1800m
11月ごろ JBCクラシック 船橋 1800m
12月ごろ 全日本2歳優駿 川崎 1600m

※ 時期・競馬場・距離は直近開催時点のもの。持ち回りで競馬場が毎年変わるレース(JBCの各競走など)もあります。

JpnⅡ・JpnⅢ、そして248レースの地方重賞も含めた全体は、重賞カレンダーで月別に一覧できます。「今週はどこで何があるか」を眺めるだけでも、地方競馬の1年の流れがつかめます。

交流重賞の楽しみ方

交流重賞のいいところは、特別な手続きが何もいらないことです。JRAの馬が走っていても、あくまで地方競馬のレースなので、馬券は普段の地方競馬と同じ。楽天競馬などのネット投票でそのまま買えますし、券種も単勝から3連単まで通常どおりです。はじめての方は楽天競馬の始め方ガイドからどうぞ。

予想の観点では、交流重賞は「JRA勢と地方勢の力関係」「遠征馬とホームの馬」という普段のレースにはない読みどころが加わります。各レースのページには過去開催の決着傾向(何番人気で決まりやすいか・どの脚質が勝っているか)をまとめているので、気になるレースの傾向を眺めてから馬券を組み立てるのがおすすめです。そして当日は、AIが全レースを機械的に評価するヨミウマのAI予想も判断材料のひとつにしてください。

まとめ

交流重賞(ダートグレード競走)は、地方の競馬場にJRAの強豪が集まる、ダートの全国大会。格はJpnⅠ〜Ⅲで、直近1年では45レースが行われ、頂点のJpnⅠは12レースあります。地方所属馬中心の地方重賞(248レース)とは出走できる馬とレベル感が違いますが、馬券の買い方はどちらも普段どおりです。

まずは重賞カレンダーで直近の交流重賞を見つけて、過去の傾向データを一度眺めてみてください。「名前は聞いたことがある大レース」が、データで見るとぐっと身近になるはずです。

よくある質問

Q. 「交流重賞」と「ダートグレード競走」は同じ意味ですか?

A. ほぼ同じ意味で使われます。正式名称が「ダートグレード競走」で、JRA所属馬と地方所属馬が交流して走ることから「交流重賞」と呼ばれています。この記事でも同じものとして扱っています。

Q. JpnⅠとGⅠは何が違うのですか?

A. 格付けの表記ルールの違いです。「G」は国際的な基準を満たしたレースにだけ使える表記で、それ以外の国内向け格付けは「Jpn」を使います。レースの重みが違うわけではなく、交流重賞の頂点はJpnⅠです。

Q. 交流重賞で地方の馬はJRA勢に勝てるのですか?

A. 簡単ではありませんが、地方所属馬が勝つ年もあります。JRA実績馬が地方でどれくらい強いのか、人気と回収率まで含めた検証は転入馬のデータ記事にまとめています。

Q. 交流重賞の馬券はどこで買えますか?

A. 普段の地方競馬と同じです。楽天競馬などの地方競馬ネット投票で購入でき、券種も単勝〜3連単まで通常どおり。券種選びに迷ったら馬券の種類の解説をどうぞ。

※ 本数・レース一覧は当サイトの重賞データベース(直近1年に開催された重賞)にもとづく執筆時点の集計です。開催時期・競馬場・格付けは変更されることがあります。馬券は20歳になってから自己責任で。

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